平成26年度 第5回 サイエンスコミュニケーション

日時
平成26年12月6日(土) 14:00〜17:00
会場
半田市福祉文化会館<雁宿ホール>中央公民館 視聴覚室 (名鉄『知多半田駅』徒歩3分 JR『半田駅』徒歩10分)
演題
『放射能除染に活かされる宇宙観測技術』
講師
田島 宏康  様 (名古屋大学太陽地球環境研究所教授)
http://www.handa-h.aichi-c.ed.jp/27ssh/ssh-commu/26/commu5.jpg

名古屋大学理学部にて博士号を取得。カリフォルニア大学サンタバーバラ校や東京大学大学院理学系研究科の助手を経て、米国のスタンフォード線形加速器セン ター(SLAC、現・SLAC国立加速器研究所)にて人工衛星に搭載する観測装置の研究開発を主導。現在、ガンマ線天文学を中心とした研究を推進中。宇宙 線に関する論文や学会発表など多数。

講演要旨

名古屋大学・太陽地球環境研究所では、これまでJAXAや三菱重工と協力して、超巨大ブラックホールなどから放出される放射線である宇宙からのガンマ線を高感度で検出できる観測装置の開発を推進してきました。この観測装置は、日本の半導体技術を活用し、我々が独自に開発した集積回路と組み合わせることで、コンパクトなカメラでこれまでにない高感度を実現し、JAXAが2015年に打ち上げる予定の次期X線衛星ASTRO-Hに搭載する予定です。 この高感度ガンマ線カメラは、セシウムなど放射性物質特有のガンマ線を識別でき、広く分布した放射性物質を広視野で可視化できる能力を持っています。科学技術振興機構の補助金を得て、携帯可能で野外で使用可能なカメラを製品化し、この技術を福島における放射性物質の除染へ活用し、復興の一助になるように取り組んでいます。