平成28年度 第4回 サイエンスコミュニケーション

日時
平成28年12月10日(土) 14:00〜17:00(受付 13:30〜)
会場
愛知県立半田高等学校柊陵会館学習室(名鉄河和線知多半田駅から徒歩8分)
演題
『謎の粒子、ニュートリノ』
講師
久野 純治  様 (名古屋大学大学院理学研究科 教授)
久野 純治

名古屋大学理学部教授。博士(理学)。栃木県出身。1995年東北大学大学院理学研究科修了。1997 年高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所助手、2002 年東京大学宇宙線研究所助教授を経て、2010 年より現職。おもな研究分野は素粒子論とその領域。

講演要旨

2015年東京大学宇宙線研究所の梶田隆章先生はニュートリノ振動という現象を発見したことでノーベル賞を受賞しました。ニュートリノは素粒子の1つで、「幽霊粒子」と呼ばれることもある、今なお謎の多い素粒子です。本講演では、ニュートリノがどのように発見されたのか、そして梶田先生の発見したニュートリノ振動とはどういう現象なのか、さらにこのニュートリノ振動の発見が、素粒子や宇宙の成り立ちの理解にどういうインパクトがあったのかを説明します。

講演の様子

本校生徒に加え、中学生の皆さんの参加があり、交流会においても多くの質問があり、大変盛り上がりました。

参加していただきました 半田市立乙川中学校、半田市立半田中学校、半田市立成岩中学校、知多市立知多中学校、東海市立富木島中学校の生徒の皆様、保護者の皆様、ありがとうございました。

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参加者の感想など

昨年ノーベル物理学賞の受賞で、とても話題になっていたけど、ニュースを見てもよく分からなかったので、今日の講演でよく理解することができました。(中学生)

電子を撃つ実験の映像はとてもきれいで、このような現象が今後の私達の生活にどのような進歩をもたらすのか、大変興味がわきました。(中学生)

貴重なお話が聞けてよかったです。長い期間を通してとても大勢の研究者の方々が関わっているテーマなのですね。ニュートリノについては、とても不思議で理解が及ばないことばかりでしたが、広大な道の世界を解き明かしていくようなロマンがあると思います。(1年生)

素粒子についての関心が高まりました。また、反粒子が医療に用いられているということに驚きました。(1年生)

中高生が多くレベルとして適切であり、余韻を残す意味でも、難しいことをすべて話さなかったのが良かったと思います。(保護者)

とても難しい内容でしたが、子供には興味がもてているのだと感じました。こどもだから分からない、与えないと思ってはいけないのだと思いました。(保護者)