平成29年度 第1回 サイエンスコミュニケーション

日時
平成29年5月27日(土) 14:00〜16:45(受付 13:30〜)
会場
愛知県立半田高等学校柊陵会館学習室(名鉄河和線知多半田駅から徒歩8分)
演題
『暗黒の支配する宇宙』
講師
杉山 直  様 (名古屋大学 大学院理学研究科 教授)
杉山 直
講演要旨

夜空に輝く星々の輝きは、目で見ることのできる宇宙です。すばる望遠鏡などの巨大望遠鏡の活躍によって、非常に暗い天体からの光を捕らえることが可能になり、目で見ることのできる宇宙は飛躍的に拡がりました。しかし、最新の宇宙観測によって、光によって観ることのできる宇宙は全体のごく一部分でしかないことが明らかになってきました。宇宙にはダークマターと呼ばれるどのような光によっても輝いていない成分や、ダークエネルギーと呼ばれる宇宙の膨張を加速させる働きを持つ謎の成分が大量に存在していることが明らかになってきたのです。宇宙を支配する、目に見えない暗黒物質がどのように発見され、さらに、宇宙の発展にどのような影響を及ぼすのかについて講演します。

キーワード
  • 宇宙論
  • 宇宙の構造
  • 暗黒エネルギー
  • 暗黒物質
講師の先生から

なぜか、人類は、その歴史の始まりから、宇宙に対して大きな興味と畏敬の念を感じてきました。宇宙を理解することは、私たちがどこからきて、どこへ向かう のかを知ることに他なりません。本講演を通じて、宇宙が面白いと思った方、是非名大で一緒に研究しましょう。

ポスター
第1回案内ポスター(pdf)
講演の様子
参加者の感想など

中学生
今まであまり空を見ることがなかったので講演を聴き、星など観察してみたいなと思いました。難しい話しでしたが、これからももっとしれたらなと思いました。今日さっそく空を見てみようと思いました。
高校生
宇宙は縮まることがなく、これから永久に膨張することに驚いた。また、最近、地球に似た惑星がみつかったので、そこに生物がいるのかとてもきになった。宇宙の新しい発見、解明されることを期待したいと思った。
高校生
宇宙というものは今本当に解明されつつあるがダークマター、ダークエネルギーは“ナゾ”につつまれていると分かった。
生徒
目に見えるものがすべてじゃないということがよく分かりました。先入観にとらわれずもっと広い視野でいろいろなことをみたいと思いました。ダークマターなどまだ詳しく分かっていない物質に興味を持ちました。
生徒
知らないことを知って、興味や関心が高まりました、ダークエネルギーについてもとから何だろう?と気になっていたので、本に書いてなかったことまで知れて、とてもよい経験になりました。宇宙には見えないものがたくさんあるのでその分なぞがたくさんあって、研究したいと思いました。