平成30年度 第4回 サイエンスコミュニケーション

日時
平成30年12月15日(土) 14:00〜16:45(受付 13:30〜)
会場
愛知県立半田高等学校 柊陵会館2階学習室(名鉄河和線住吉町駅から徒歩5分)
演題
目指せノーベル賞!見えない「暗黒物質」をさがす
講師
田島 宏康  様 (名古屋大学大学院理学研究科地球環境研究所)
田島 宏康
講演要旨

宇宙には、我々が知らない暗黒物質が普通の物質の6倍も存在することがわかってきました。暗黒物質は、その名の通り普通には見えませんので、その正体はわかっていません。そこで、世界中で多くの研究者が暗黒物質の正体を解き明かすための理論研究、観測や実験に取り組んでいます。
本講演では、暗黒物質に関する以下の疑問についてお話しします。
* 目に見えない暗黒物質の存在をどうのようにつきとめたのでしょうか?
* 暗黒物質の存在は、今の宇宙にどのような影響を与えたでしょうか?
* 正体がわからない暗黒物質をどのように探すのでしょうか?
* そのような暗黒物質の正体をつきとめることにどのような意義があるのでしょうか? (他の基礎物理学との関係など)

キーワード
  • 宇宙
  • 暗黒物質
  • 重力
  • 素粒子
  • 銀河
  • ビッグバン
講師の先生から

宇宙にはまだわからない謎がたくさんあり、暗黒物質はその一つです。
暗黒物質の正体をつきとめれば、ノーベル賞はほぼ確実だと考えられていますが、世界中で多くの研究者がその謎を解き明かす競争をしています。

ポスター
第4回校外案内 (web)
講演の様子

12月15日(土)予定通り第4回サイエンスコミュニケーションを開催しました。田島先生をお迎えし、『めざせノーベル賞!見えない暗黒物質をさがす』をテーマとして講演、交流会が行われました。今回より開催場所が、改築されたばかりの七中記念館に変わり、広い講演会場、大きなスクリーンで今まで以上に快適な会場での講演となりました。暗黒物質とは何か、それが周りの物質へどのような影響を与えているかを、生徒に分かりやすく解説してくださいました。この瞬間も我々の目の前を暗黒物質が通っている、と知ったときには、生徒は大変驚いた様子でした。

講演の様子
参加者の感想(アンケートより)

・暗黒物質の正体が分かったら宇宙の半分くらいが分かるのだと思うとわくわくした。
・宇宙にあるもののうち、たった5%しか分かっているものがないということに驚きました。
・まだまだ宇宙は未知に満たされているのですね。5~10年後に発見できることを期待します。
・難しい内容でも、初歩的なことから説明してくださったので、理解することができました。