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平成30年度 第5回 サイエンスコミュニケーション

日時
平成31年2月2日(土) 14:00〜16:45(受付 13:30〜)
会場
愛知県立半田高等学校 七中記念館(名鉄河和線住吉町駅から徒歩5分)
演題
稲の収量を増やすには~ゲノム研究が変える植物育種~
講師
松岡 信 先生 (名古屋大学生物機能開発利用研究センター)
松岡 信
講演要旨

イネのゲノム構造は他のイネ科作物のゲノム構造と類似性が高い一方、そのサイズは他の作物に比して非常にコンパクトに構成されていることが知られています。また、イネの全ゲノム構造解析が行われ、2004年にその完全配列決定が終了しました。
 私たちは、このイネゲノム情報を利用して、イネの収量を左右する遺伝子を単離・解析し、さらに利用することを試みています。ジャポニカ米のコシヒカリに比べ、インディカ米のハバタキは植物体の草丈が低く、多くの粒数を実らせます。この着粒数と草丈を制御するメカニズムを研究するため、コシヒカリとハバタキのゲノムを比較し、この2つの形質を制御する遺伝子を見出しました。次に、遺伝子組み換え法ではなく従来の交配法を用いて、これらの遺伝子をコシヒカリに導入しコシヒカリの改良を試みました。その結果、改良コシヒカリは元のコシヒカリに比べ粒数が約20%増加し草丈は約18%低下し、たくさん稔って倒れにくい系統を作ることが出来ました。このように、イネゲノムの情報とツールを有効に利用すれば、これまで難しかった作物育種も可能となることが分かりました。

キーワード
  • 生物学
  • 遺伝
  • 植物
ポスター
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