- 日時
- 令和3年12月20日(月) 14:00〜16:45(受付 13:30〜)
- 会場
- 愛知県立半田高等学校七中記念館(名鉄河和線住吉町駅から徒歩8分)
- 演題
- 『脳の研究』最前線
- 講師
- 上川内 あづさ 様 (名古屋大学大学院理学研究科 教授)
- 講演要旨
科学技術の進歩によって、私たち人間は自然界の様々なものごとを理解できるようになりました。しかしいまだに、私たちは自分自身のことを理解しきれていません。また、地球環境も大きく変動しており、理解を基にした対策を考える時期に来ています。私は2015年、2017年、2019年に、ここ半田高校で開催されたサイエンスコミュニケーションでの講師として、脳研究の最前線についてお話ししました。前回のお話から2年経った今、脳の研究はさらにめまぐるしく発展し、AIの分野にもその成果が活用される時代が来ています。また地球環境の変動に伴い、私たちも改めて、研究の進め方を考える時期に来ています。そこで今回は、私たちがこれまで取り組んできた「昆虫の脳が音を理解する仕組みの解明」を発展させることで、どのように世界に貢献できるのか、私たちが最近進めている研究プロジェクトの話題を軸にして、アイデアなどをお話しします。
- キーワード
- 脳
- 昆虫
- 聴覚
- コミュニケーション
- 情報処理
- 講演の様子
名古屋大学大学院理学研究科教授の上川内あづさ先生をお迎えして、七中記念館で実施しました。最新の昆虫の脳の研究やAIなどについて分かりやすくお話いただきました。また、女性研究者の働き方についてもお話をいただき、生徒たちも将来の進路選択の参考になったと思います。
- 参加者の感想(アンケートより)
・普段聞けない話をたくさん聞くことができてよかったです。特にショウジョウバエの研究の求愛行動の音を比べるような研究は面白いなと思いました。
・脳について1つも知らなかったけれど、虫の脳の研究を通して人間の脳を分析している事にすごく興味を持ちました。
・以前から脳に興味があったのですが、人以外の動物の脳を人に応用できると言うことを知り、驚きました。求愛行動以外にも動物が恐怖を感じるのかなど、もっと興味が湧いたので、自分でもいろいろ調べてみたいです。