令和5年度 第1回 サイエンスコミュニケーション

日時
令和5年6月3日(土) 14:00〜16:45(受付 13:30〜)
会場
愛知県立半田高等学校七中記念館(名鉄河和線住吉町駅から徒歩8分)
演題
台風の過去・現在・未来、そしてその人工制御は可能か
講師
坪木 和久 先生 (名古屋大学 宇宙地球環境研究所 教授)
坪木 和久
講演要旨

台風は日本書紀にも出てくるほど、古来、日本に大きな災害をもたらしてきました。現代の日本においても自然災害の主要因であり、さらに現在進みつつある地球温暖化とともに台風の激甚化が予測されています。過去から未来にわたり、なぜ日本はこれほど台風の影響を受けるのか?気象学者はこれらの問題に、理論、観測、コンピュータシミュレーションで挑んできました。そして遠い未来には台風の勢力を弱めることができないかと考え始めています。ここでは台風を中心とした気象学の最先端をお話しし、その先にある科学者の大きな夢を共有したいと思います。

キーワード
  • 台風
  • 航空機観測
  • コンピュータシミュレーション
  • 台風制御
  • 地球温暖化
講師の先生から

高校生の皆さんと私の違いは何かというと、皆さんは30年という時間を経験したことがない長い時間だと感じ、私は30年がそれほど長い時間ではないということを経験して知っているということです。2050年、今からおよそ30年後はそれほど遠い未来ではありません。私が皆さんにお伝えしたいことは、30年後の社会や自分自身はどうあってほしいかを考えていただきたいということです。それを夢と呼んでもよいし、自分の夢とは別に30年後の社会や自分はこうありたいと考えてもよいと思います。そのような想像もつかないことを考えることが、未来を切り開いていくことにつながるのです。

ポスター
第1回案内