- 日時
- 令和5年6月3日(土) 14:00〜16:45(受付 13:30〜)
- 会場
- 愛知県立半田高等学校七中記念館(名鉄河和線住吉町駅から徒歩8分)
- 演題
- 台風の過去・現在・未来、そしてその人工制御は可能か
- 講師
- 坪木 和久 様 (名古屋大学 宇宙地球環境研究所 教授)
- 講演要旨
台風は日本書紀にも出てくるほど、古来、日本に大きな災害をもたらしてきました。現代の日本においても自然災害の主要因であり、さらに現在進みつつある地球温暖化とともに台風の激甚化が予測されています。過去から未来にわたり、なぜ日本はこれほど台風の影響を受けるのか?気象学者はこれらの問題に、理論、観測、コンピュータシミュレーションで挑んできました。そして遠い未来には台風の勢力を弱めることができないかと考え始めています。ここでは台風を中心とした気象学の最先端をお話しし、その先にある科学者の大きな夢を共有したいと思います。
- キーワード
- 台風
- 航空機観測
- コンピュータシミュレーション
- 台風制御
- 地球温暖化
- 講演の様子
6/3(土)令和5年度第1回サイエンスコミュニケーションを開催しました。名古屋大学宇宙地球環境研究所から坪木和久先生をお迎えし、講演と交流会を行いました。台風のコンピュータシミュレーションや、それを活用したTyphoon Shot計画についてお話いただきました。台風の影響を受ける私たちにとってとても興味深い内容でした。また、坪木先生から科学教育用気象シミュレータ「AIクレス」を無償でいただきました。これからの本校の探究活動に活用させていただきます。
- 参加者の感想(アンケートより)
・気象を制御することなど到底現実的でないと思っていたのですが、今回の話を聞いて台風制御は理論上可能だということを知り、科学の力は本当に偉大だなと思いました。また、地球温暖化が与える具体的な影響について知り、自分でも行動を起こしていこうと思いました。
・今回初めての参加でしたが、とても楽しむことが出来ました。お話の仕方がとても上手で引き込まれました。台風についてよく知ることができ、面白かったので友人にも伝えておきます。