- 日時
- 令和4年6月4日(土) 14:00〜16:45(受付 13:30〜)
- 会場
- 愛知県立半田高等学校七中記念館(名鉄河和線住吉町駅から徒歩8分)
- 演題
- 光る分子が拓く未来
- 講師
- 山口 茂弘 様 (名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所 教授)
- 講演要旨
化学の圧倒的な魅力の一つは,自分で「デザイン」した分子を,世の中に実在する物質として生み出せる点にある.実際にモノを手にしたときの喜び,感動こそが合成化学の醍醐味である.再結晶でキラキラと結晶が生まれてくる姿は人をワクワクさせるし,その物質が強い蛍光を示す分子だったりすると,その光輝く姿はいつまでも飽きずに眺めていたい.そして,それが,新たな技術,新たな分野を拓く鍵になる分子であればどれほど素晴らしいか.本講演では,ディスプレイなどの未来エレクトロニクス技術,さらには生命科学分野の発展に不可欠なバイオイメージング技術を大きく進歩させられる蛍光分子を,いかに創るかについて話をしたい.
- キーワード
- 蛍光
- 有機EL
- バイオイメージング
- 超解像顕微鏡
- 講演の様子
6/4(土)令和4年度第1回サイエンスコミュニケーションを開催しました。名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所から山口茂弘先生をお迎えし、講演と交流会を行いました。先生自身が研究者を志すきっかけや高校時代のお話から自らの手でデザインし、合成して生み出した物質が蛍光を発したときの純粋な感動やわくわく感などの研究の面白さや醍醐味までさまざまな話をしてくださいました。また、研究のお話をされている先生の姿がすごく楽しそうで印象的でした。最新の成果だけでなく、研究とはどういうことか、などをわかりやすく話をしていただき、生徒も大いに刺激になったことと思います。
- 参加者の感想(アンケートより)
化学を勉強したいと思いました 何かを研究するには世界の人とつながり合うことが大切だと分かったので英語をしっかりと勉強していきたいです
とても興味深い内容で面白かった。特に三原色に変化して発光する分子と八角形の構造の分子がとても美しくて、カッコよかった。次回以降も是非参加したいと思った。
ただ自分の知ってる分野だけを見るのではなく、他の分野の人がどのようなものを欲しているのか考えたりすることが重要だとわかった。