平成26年度 第3回 サイエンスコミュニケーション

日時
平成26年9月20日(土) 14:00〜17:00
会場
クラシティ半田3F 市民交流プラザ ホール (名鉄『知多半田駅』 徒歩1分 JR『半田駅』徒歩5分)
演題
『世界的な発見は好奇心と偶然から~ナノカーボンの発見~』
講師
篠原 久典  様 (名古屋大学大学院理学研究科 教授)
http://www.handa-h.aichi-c.ed.jp/27ssh/ssh-commu/26/commu3.jpg

信州大学理学部卒。京都大学大学院修了。岡崎国立共同研究機構助手、三重大学助教授を経て、93年名古屋大学教授、現理学研究科科長。著書に『ナノカー ボンの科学』(ブルーバックス)など。21世紀を切り拓く、ナノカーボン (フラーレン、金属内包フラーレン、カーボンナノチューブ、ピーポッド、グラフェン) の創製、評価と応用を推進している。

講演要旨

21世紀の科学・技術を担うナノ物質、特に 『ナノカーボン』 の研究の発端は物質科学の研究から生まれたのではなく、意外にも、宇宙物理学の研究途上で行われた。しかも、偶然に!! この講義では、ノーベル物理学賞と化学賞の2つのノーベル賞受賞対象にもなった、フラーレン、カーボンナノチューブやグラフェンなどの、いわゆるナノカーボン物質の発見とその発展が、なぜ、自然科学の学問領域の境界で起こったかを考えたい。