平成28年度 第1回 サイエンスコミュニケーション

日時
平成28年5月28日(土) 14:00〜17:00(受付 13:30〜)
会場
愛知県立半田高等学校図書室(名鉄河和線知多半田駅から徒歩8分)
演題
『放射能除染に活かされる宇宙観測技術』
講師
田島 宏康  様 (名古屋大学太陽地球環境研究所 教授)
http://www.handa-h.aichi-c.ed.jp/27ssh/ssh-commu/28/koushi2801.jpg
講演要旨

名古屋大学・宇宙地球環境研究所では、超巨大ブラックホールなどから放出されるガンマ線を高感度で検出できる観測装置の開発を推進してきました。この装置は、我々が開発した集積回路と組み合わせてこれまでにない高感度を実現し、JAXAの衛星「ひとみ」に搭載されました。  また、このカメラは、放射性セシウムなど特有のガンマ線を識別でき、放射性物質を広視野で可視化できる能力を持っています。携帯可能なカメラを製品化して、福島における放射性物質の除染へ活用し、復興の一助になるように取り組んでいます。

講師の先生から

基礎科学の研究は自然の摂理を探究することを目的としていますので、実践的な技術を実現する工学的研究と比較するとあまり実用的ではない印象がある と思います。しかし、最先端の基礎科学の研究には最先端の装置が必要ですので、基礎科学でも実用的で革新的な技術が開発されることが多々あります。今回 は、その一例を紹介します。

講演の様子

本校生徒に加え、中学生の皆さんの参加あり交流会でも多くの質問がありました。参加していただいた中学生の皆さん、ありがとうございました。

scicommu101 scicommu102

 

 

 

 


scicommu103 scicommu104

 

 

 

 

交流会では、ファシリテーターの杉山直先生による解説もあり、講演内容が理解しやすくなりました。


scicommu105 scicommu106

 

 

 

 

お二人の先生ありがとうございました。