- 日時
- 令和元年6月8日(土) 14:00〜16:45(受付 13:30〜)
- 会場
- 愛知県立半田高等学校 七中記念館(名鉄河和線住吉町駅から徒歩8分)
- 演題
- 巨大加速器で探る素粒子と宇宙のはじまり
- 講師
- 戸本 誠 様 (名古屋大学大学院理学研究科)
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- 講演要旨
私は、スイス・ジュネーブ近郊のCERN研究所にある大型加速器を使った素粒子実験を行なっています。ここでは、光速近くにまで加速した陽子を衝突させて宇宙誕生直後の世界を人工的に作り出すことができます。宇宙誕生直後の世界には、未知の素粒子が存在していたかもしれません。また、真空や時空といった宇宙の構造が私たちの常識とは異なる姿をしていたかもしれません。本講演では、最先端の加速実験で探る未知素粒子と隠された時空の真空の構造に関して概説します。
- キーワード
- 素粒子実験
- CERN研究所
- LHC加速器
- アトラス国際共同実験
- 宇宙の真空と時空
- ヒッグス粒子
- 超対称性
- 余剰次元
- 暗黒物質
- 講演の様子
6月8日(土)予定通り、令和元年度第1回サイエンスコミュニケーションを開催しました。戸本先生をお迎えし、講演と交流会が行われました。素粒子とは何か、そしてヒッグス粒子とは何か、それらは宇宙のはじまりに深く関わっており、それらの粒子の存在を巨大素粒子加速器を用いて証明することで宇宙の成り立ちが見えてきた、と世界最大規模の加速器であるLHCの映像と共に話してくださいました。さらに驚かされたのは、ヒッグス粒子の性質を説明するためには、別の粒子の存在を証明する必要があり、今以上の規模の加速器をつくらなければいけないようで、研究には終わりがないということを痛感させられました。
今回参加者は半田高校生36人,近隣中学生37人など,総勢86名でした。引き続き次回以降のサイエンスコミュニケーションへの参加をお待ちしております。
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- 参加者の感想(アンケートより)
・宇宙誕生の秘密は素粒子が関係していることについて深く知れた。
・真空という概念の意識が私の中で変わりました。
・普段触れる機会のないお話しをいただいてとても良い経験になった。
・基礎の知識が大切であると改めて分かった。