- 日時
- 令和3年10月16日(土) 14:00〜16:45(受付 13:30〜)
- 会場
- 愛知県立半田高等学校七中記念館(名鉄河和線住吉町駅から徒歩8分)
- 演題
- 脱炭素社会のための半導体やセラミクスの開発
- 講師
- 宇治原 徹 様 (名古屋大学未来材料・システム研究所 教授)
- 講演要旨
CO2削減には、大きく二つの方法がある。一つは石油などの化石燃料をなるべく使わないようにすること、もう一つはそもそもエネルギーを無駄にしないことである。私たちの研究室では、SiCという半導体材料を開発している。これを用いると電気自動車をはじめとする様々な電気を用いる製品の効率が向上する。また、AlNというセラミクスの開発も行っている。これを用いると様々な電化製品が放出する熱を効率よく取り除くことができ、冷却のエネルギーを減らすことができる。これらの開発は、地道な実験結果によるちょっとした気づきや発想の転換が起点となり、最近では人工知能技術を用いてこれらを発展させ、さらに大学発ベンチャーを作り、これらの素材を社会に広めていく。私たちの研究室では、このすべてを行っているので、それを紹介する。
- キーワード
- 材料工学
- 半導体
- セラミクス
- CO2削減
- 電気自動車
- 人工知能
- ベンチャー
- ポスター
- 第3回案内(校外)
- 講演の様子
名古屋大学未来材料・システム研究所教授の宇治原徹先生をお迎えして、七中記念館で実施しました。美しい結晶の写真から始まり、最新の半導体研究による効率の良いエネルギー材料の開発などについてわかりやすくお話しいただきました。初めての工学系の講義となったので、類型選択で悩む生徒や工学部系に興味のある生徒にとっては大きな刺激になったことと思います。
- 参加者の感想(アンケートより)
材料工学について、これまではよく知りませんでしたが、今回お話を聞いて興味が湧きました。とても良かったです。
これからの社会はベンチャー企業が主流になってくるそうなので、早いうちからそのような知識を知れて良かったです。
今回の半導体や結晶といった少し身近なものについて聞けて良かったです。まだまだ技術は発展すると思うと今回の公演で聞いたことを活かせそうです。