令和4年度 第2回 サイエンスコミュニケーション

日時
令和4年7月20日(水) 14:00〜16:45(受付 13:30〜)
会場
愛知県立半田高等学校七中記念館(名鉄河和線住吉町駅から徒歩8分)
演題
小惑星探査機はやぶさ2がもたらしたもの
講師
渡邊 誠一郎  様 (名古屋大学大学院環境学研究科 教授)
渡邊 誠一郎
講演要旨

日本が打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ2」は、直径が1 kmの小惑星リュウグウを探査して、表面や地下の試料を採取して持ち帰りました。精密な分析の結果、この試料は太陽系や地球の形成を調べる上で、大変貴重なものであることがわかってきました。はやぶさ2の探査で明らかになった最新の成果をお話しいたします。

キーワード
  • 小惑星
  • 隕石
  • 微惑星
  • 生命の起源
講師の先生から

太陽系探査は人類が今後何百年にもわたって続けていく営みです。日本がそうした探査で存在感が示せる国であり続けられるように、高校生の皆さんの中に将来の探査を担う人が出てくることを期待しています。

ポスター
第2回校外案内
講演の様子

7月20日(水)令和4年度第2回サイエンスコミュニケーションを開催しました。名古屋大学環境学研究科から渡邊誠一郎先生をお迎えし、講演と交流会を行いました。はやぶさ2のプロジェクトの動画を見ながら、はやぶさ2がリュウグウへたどり着き、帰ってくるまでの壮大なストーリーをご説明いただきました。また、タッチダウンの際に弾丸を発射して岩石を飛び散らせながらサンプル採取している動画をはじめ、沢山の映像を紹介いただき、遠く離れた天体のリアルな状況を知ることができました。持ち帰られたサンプルの分析により、太陽系の成り立ちの解明に期待が高まります!

講演の様子
参加者の感想(アンケートより)

理科はどちらかと言うと苦手ででしたが、宇宙というテーマに少し興味を持ち参加しました。 小惑星についても学ぶことができましたが、クレーターの名前の話や、地球上の水の量が思っていたより少ないことなど、色んな「そうなの⁈」があって、他の惑星についても調べてみたくなりました。

はやぶさ2については、あまり知らなかったので、プロジェクトについて詳しく知れてよかった。はやぶさ2が、1度にいくつもミッションを持っていたことを知り、驚いた。また、ターゲットマーカーが着陸してから本体が着陸するまでに1年かかるなど、調査にはとても長い時間が必要と知り、それを支える研究者もすごいし、調査によって新たな事実が見つかることは、とてもすごいことだと思った。

何億キロも先の小惑星でメートル単位でコントロールできる技術力に驚かされた

次はやぶさが帰ってくるのが楽しみになった

映像を見ていて、興奮して鳥肌がたつくらいのめり込みました。楽しかったです。

粒子が飛び散った様子を数字として記録している部分をみて、一見関係のなさそうなことでも、整理していくと大事な研究材料に繋がるかもしれないということを学びました。今後の探究活動に活かしていきたいです。