平成28年度 第3回 サイエンスコミュニケーション

日時
平成28年11月12日(土) 14:00〜17:00(受付 13:30〜)
会場
愛知県立半田高等学校柊陵会館学習室(名鉄河和線知多半田駅から徒歩8分)
演題
『小さな生き物が教えてくれる脳の仕組み』
講師
森 郁恵  様 (名古屋大学大学院理学研究科 教授)
森 郁恵

お茶の水女子大学理学部卒業、Washington University (PhD)、九州大学理学部助手、名古屋大学理学研究科助教授、2004年から同大学理学研究科教授。2006年猿橋賞、2007年井上学術賞、2013年時実利彦記念賞、木原賞受賞。2016年中日文化賞。専門は、脳神経科学。「何度読んでも新しい発見がある」といわれる論文を書き、「奥深く美しい」と形容される研究をするのが目標。

講演要旨

毎日を健康で、幸せに暮らしたいと誰もが思うことでしょう。その実現には、脳がきちんとはたらいていることが重要です。わたしたちの研究室では、1ミリの生き物から脳のはたらきをひも解いています。どうやって? また、脳科学など、生命科学の最前線の問題も、実は物理化学に基づいています。高校生のみなさんに、現在、そして、将来の生命科学という学問は、生物だけでなく、物理、化学、数学を基礎として、成り立っていることを、ご説明したいと思います。

ポスター
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講演の様子

本校生徒に加え、中学生の皆さんの参加があり、交流会においても多くの質問があり、大変盛り上がりました。

参加していただきました 半田市立乙川中学校、半田市立半田中学校、半田市立青山中学校、半田市立成岩中学校、常滑市立鬼崎中学校の生徒の皆様、保護者の皆様、ありがとうございました。

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参加者の感想等

ただ生き物に興味があるだけで参加しましたが、本当におもしろくて、脳を学ぶってすごく難しそうというバイアスがかかっていたのですが、分かりやすく説明していただきありがとうございました。(1年生)

心理学が、今や文型ではなく脳の研究ととても関係していることに驚いた。(1年生)

たった一つの細胞がなくなるだけで失われる機能があることに驚いた。(1年生)

ミクロの話が多く、細かいことはあまり分からなかったが、簡単な生物を用いることで脳の仕組みを調べられることが分かった。(2年生)

「疑う」ということを、学習に取り入れてみたいと感じました(3年生)

難しい部分もありましたが、女性から見る科学というものをお聞きでき、とても面白かったです。(中学生)

現在でも生物の分からないことがたくさんあり、それを解明するために試行錯誤することはすごく楽しそうだと思いました。(中学生)