令和3年度 第2回 サイエンスコミュニケーション

日時
令和3年7月20日(火) 14:00〜16:45(受付 13:30〜)
会場
愛知県立半田高等学校七中記念館(名鉄河和線住吉町駅から徒歩8分)
演題
無限から無限を引いて無限で割ったら、無限か?
講師
松尾 信一郎  様 (名古屋大学大学院 多元数理科学研究科 准教授)
松尾 信一郎
講演要旨

無限から無限を引いて無限で割ったらどうなるかについてお話します。

キーワード
  • 無限/空間/複雑
  • 精密/普遍/抽象
講師の先生から

私は横浜出身なのですが、横浜にはランドマークタワーという高い建物があります。 ランドマークタワーの展望台からの初日の出は見事なものです。 高校生のとき、初日の出を待つ長い列に並びながら展望台の床で本を読んでいました。 その本には、「無限には無限に種類があって、それはカントールの対角線論法でわかる」と書いてありました。 電撃が走りました。対角線論法が琴線に触れたんです。初日の出は見逃しました。 そして、その正月から、私は無限のことが気になって気になって仕方ありません。 結局、数学者になりました。若さは無敵です。

ポスター
第2回案内(校外)
講演の様子

7月20日(火)に第2回サイエンスコミュニケーションを実施しました。名古屋大学大学院多元数理科学研究科准教授の松尾信一郎先生をお迎えして、七中記念館での実施となりました。松尾先生が今まで学んだことや無限の考え方、数学の面白さなどについてわかりやすくお話しいただきました。数学の奥深さに刺激を受けたことと思います。

講演の様子
参加者の感想(アンケートより)

よく耳にするけど詳しくは知らなかった無限について、考え方を知ることができた。また自分が知らない数学の深い部分の面白さに気づくことができた(パラドックスのところなど)

今回は2回目の参加でしたが、前回と全く異なるテーマで、とても楽しめました。講師の先生が、たまに面白い経験談を混ぜて話してくださったおかげで、飽きることなく参加することが出来ました!

数学者の話が聞けるという貴重な経験ができた。これからもサイエンスコミュニケーションを通じて多くの分野に触れてみたい。