SSH事業について

本校の学校設定教科【探究】について<3年間の流れ>

本校では,SSH第1期3年次より,3年間を通した探究活動の流れの開発を始め,第1期5年までに,第1学年(探究入門),第2学年(探究基礎),第3学年(探究発展)として学年毎に探究活動のプログラムを開発しました。

第2期より第1期で開発したプログラムをカリキュラムとして位置付け,学校設定教科「探究」を設定しました。「探究」は全生徒が対象となり,探究活動に必要となる諸能力を育むための学校設定科目「探究Ⅰ(FR:ファンダメンタルリサーチ)」,「探究Ⅱ(CR:コラボラティブリサーチ)」,「探究Ⅲ(IR:イノベイティブリサーチ)」をそれぞれ1年,2年,3年で実施します。

3年間の探究の授業では,1学年(探究Ⅰ)では探究活動を進めるために必要な諸能力(批判的なものの見方,文章の書き方,課題発見の仕方,先行研究の検索方法,統計の基礎,実験器具の操作方法,論理的に説明する方法など)を育むため,教科ごとに開発した8種類の講座をクラス単位で全員が受講します。1学年の3学期には,担当教員ごとに設定した大テーマの中で具体的に明らかにしたいリサーチクエスチョンを設定し,研究計画書を作成するまでを経験するミニ探究活動を行います。

2学年,3学年では実際に自然科学・人文社会学などのテーマを文理の区別無く設定し,グループを作って探究活動を行います。設定したテーマについて,まずは先行研究を十分に調べ,既知なことと未知なことについて確認し,仮説を立ててグループで協働して検証します。この「探究のプロセス」を繰り返すことで『自ら課題を見つけ,解決の方法を導く』ことが必要となるこれからの社会で『活きる能力』を育むことができます。

2学年の3月には1,2年合同探究発表会があり,1年生に対して2学年の全グループが研究の中間報告をし,質疑応答やディスカッションを通して両学年の探究の質を一層高める機会とします。

3学年になると原則2学年の探究テーマを継続し,研究の実験や調査を繰り返すことで自身の探究を深化させます。探究の成果は8月に行われる知多地区生徒探究発表会で集大成として1,2学年に向けて発表されます。また,論文としてまとめることで先行研究の一つとして後輩へ知の継承を行うと共に,探究のプロセスを振り返りながら,挑戦する人としての成長を自己表現します。

半田高校では、以下の概略図のように、3年間かけた探究活動を通して、学校が育成を目指す「挑戦する人」を育てています。

図 3年間の指導と育成したい生徒像「挑戦する人(発見する人・貢献する人・開拓する人)」へのつながり

各学年の学校設定科目「探究」の年間指導計画

R3_探究Ⅰ(FR)_年間計画

R3_探究Ⅱ(CR)_年間計画

R3_探究Ⅲ(IR)_年間計画

→これまでに開発した教材や指導案等はこちら!

探究活動の写真