本校は今年度からイギリスのブライアンストン校(Bryanston School)と姉妹校提携を結ぶことになり、10月に相手校で姉妹校提携調印式を行いました。ブライアンストン校はイギリスの南部にあります。中高一貫の私立学校で、本校のように歴史のある学校です。敷地面積は400 acre(400エーカー=ナゴヤドーム約16個分!!)で広大な牧場もあります。郊外に位置しているため、全寮制となっています。施設設備が非常に充実していて、環境に気を配った資材や資源を利用する工夫をしています。校舎内には生徒の芸術作品が展示されていますが、どれもレベルの高い作品です。古くからブライアンストン校は演劇を始め芸術制作活動に力を入れています。それは、自分の考えや意見を自分らしく表現することを大切にしているからです。その姿勢は学習にも反映されています。
ブライアンストン校は生徒の自主的な探究心を養うことに主眼を置いています。そのため、生徒数600人に対して教員数80人と、本校よりも生徒数に対する教員の割合が高くなっていて、少人数グループを作って学び合いができるように配慮されています。かつての卒業生にはノーベル賞を受賞された方もいます。卒業生を通じて科学者やさまざまな分野で活躍している人を講師に呼んで講演会を行ったりしています。
この姉妹校提携をもとにして、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)事業を行っています。今後の予定としては、ブライアンストン校の生徒らと共同で研究発表を行って交流を深めていきたいと思っています。研究発表、といいましたが、これは理系に限った事ではありません。「研究をする=物事を多方面から考える」という姿勢は社会で生きていく上で誰にでも必要な力です。今年度は6人の生徒が交流活動を行いますが、来年度以降は人数を増やしていく予定です。より充実した交友関係を築いていくためにも、多くの人の参加を期待しいています。
(柊陵第57号より転載)