今七中記念館とよばれているこの建物は、大正13(1924)年に武道場として建てられました。県内にある旧制中学校の鉄筋コンクリート造の武道場としては最も古いものになります。柊陵会館ができる前には図書館として使われたこともあります。その後は武道や卓球にも利用されるなど、多くの旧制半田中学生・半田高校生に親しまれてきましたが、今は耐震の問題等から使われていません。この度の100周年記念事業によって、プレゼンテーションルームとして新しい命を吹き込まれようとしています。 →100周年記念事業のページへ
動画制作:馬渡 加奈子(高35 半田高校教諭) 協力:半田高校男子ハンドボール部
本校の七中記念館が、国の有形文化財として登録されました(令和4年6月29日 官報 号外第140号)。
七中記念館は、愛知県内に現存する旧制中学校の鉄筋コンクリート造の武道場としては最古のもので、貴重な建築遺産です。
今後も末永く、建学の精神と伝統を継承しつつ、在校生の新たな学びの場として活用していきます。
名称:旧愛知県半田中学校武道場(七中記念館)
構造、形式及び大きさ:鉄筋コンクリート造平屋建、瓦葺、建築面積275平方メートル
所在地:愛知県半田市出口町1丁目30
○令和4月3月18日付けで、国の文化審議会は、旧愛知県半田中学校武道場(七中記念館)の「登録有形文化財(建造物)」の登録について、文部科学大臣に答申しました。
今後、夏頃までには、官報告示を経て、正式に登録される見込みです。
〇答申の内容
- 員 数 1棟
- 所在地 半田市出口町1丁目30
- 所有者 愛知県
- 名 称 旧愛知県半田中学校武道場(七中記念館)
- 形 式 鉄筋コンクリート造平屋建、瓦葺
- 大きさ 建築面積 275㎡
- 建設年代
- 1924(大正13)年
- 1950(昭和25)年改修
- 2018(平成30)年改修
- 登録基準 造形の規範となっているもの
- 概 要 校地の中央北寄りに建つ鉄筋コンクリート造の旧武道場。半切妻造(注)桟瓦葺で、西正面に切妻造玄関突出部を設ける。縦長窓や柱頭飾り等で外観をまとめて時代相を示し、現愛知県立半田高等学校の長い歴史を語る。
(注)半切妻造・・・切妻屋根の両妻頂部を切り取りこの部分を寄棟にした屋根
〇平成30(2018)年の半田高等学校100周年記念事業において、皆様方の多大なご支援により旧愛知県半田中学校武道場(七中記念館)は整備されました。現在、生徒の授業や部活動、講演会などに利用されております。
〇なお、愛知県立高校において、これまで国の登録有形文化財(建造物)に登録されているものは、門柱などの工作物が13か所ありますが、今回、半田高校の七中記念館(旧武道場)と瑞陵高校の感喜堂(旧講堂)の2か所が答申されており、建築物として登録されることになるのは、これが初めてとなります。