日本古生物学会2022年会にて優秀賞を受賞しました【SSH自然科学部】

7月2日に行われた、日本古生物学会2022年会の高校生ポスター発表(オンライン)において、本校SSH自然科学部生徒の研究が優秀賞を受賞しました。

優秀賞に選ばれた研究テーマは「師崎層群食堂~チタヤセサバは本当にサバなのか~」で、古生物であるチタヤセサバの化石と現存のサバの相違点について調べ、チタヤセサバがサバではない新種である可能性についてまとめた研究です。チタヤセサバは深海で生息していたとされる古生物で、知多半島の南端・師崎層にて化石が発掘されています。

研究班のリーダー(3年生)は1年生時に化石班を立ち上げメンバーを集め、発掘作業に向かい、コツコツとデータ採取を進めてきました。今回はその3年間の研究の集大成となりました。

師崎層群食堂 ポスター 

R4 古生物学会 賞状 優秀賞HP用のサムネイル

 

中学生サマーサイエンスセミナーを実施しました

8月5日(金)午後、中学生サマーサイエンスセミナーを実施しました。

サマーサイエンスセミナーでは、中学生(14中学校31名参加)を対象に、本校のSSH自然科学部生徒が理科実験教室を行いました。

物理班と化学班に分かれ、物理班では「作ってみよう、電池のいらないラジオを!ゲルマニウムラジオ」をテーマに、電池なしで聞くことができるゲルマニウムラジオを作製しました。中学生は使用する部品の働きについて説明を受け、1つ1つをはんだごてでつなぎ合わせていきました。ラジオは1人1台作製し、完成したラジオは3階渡りにて動作を確認しました。簡易アンテナではうまく聞き取れない中学生もいましたが、傘を使ったアンテナに切り替えることですべての中学生が電池なしでラジオを聞けた様子でした。

化学班では「Would You Like Some Chemical Reaction?ケミカルラテアート」をテーマに、泡の上に指示薬で絵を描く実験をしました。まず初めに、中学生は用意されたプリントをもとに、BTB溶液、メチルオレンジ、万能試験紙液、コンゴーレッドの指示薬が、重曹(塩基性)、食塩(中性)、クエン酸(酸性)と反応して何色になるのかを調べました。そのあと、ビーカーに重曹とクエン酸、洗剤、水を混ぜ合わせ、化学反応によって泡を発生させました。その泡の上に使いたい色を考えて重曹、食塩、クエン酸の粉末をのせ、指示薬を使ってカラフルに好きな模様を描いていました。

どちらの班も4月から計画を立て、当日の進行まで 全て生徒主体で実施しました。参加した中学生が楽しそうに実験しており、その様子をみた高校生も満足した様子でした。

[su_custom_gallery source=”media: 17243,17247,17244,17251,17245,17246,17248,17252,17249,17250,17253″ limit=”36″ width=”300″ height=”200″ title=”always”]

大学教授を招いてのサイエンスレクチャーを実施しました

5月27日(金)に本校七中記念館と生物室にて、サイエンスレクチャーを実施しました。今年は名古屋大学博物館元館長 大路 樹生 特任教授をお招きして「古生物学の魅力~すべてはフィールドから~」をテーマにレクチャーしていただきました。

前半は大路教授がモンゴルへ化石を発掘しに行く過程を紹介していただいたり、採取した化石から生物の巣穴構造を明らかにしていく研究方法などを教えていただきました。後半は質疑応答にて在校生の質問にいくつも答えていただきました。最後にはSSH自然科学部が発掘した化石を見てもらい、分析のアドバイス等を教えていただきました。

[su_custom_gallery source=”media: 16912,16913,16914″ limit=”36″ width=”300″ height=”200″ title=”always”]

師崎層群深海生物化石発掘調査に参加してきました

知多半島で深海生物の化石が採れる…皆さんご存じでしたか?

1993年代に化石の発見の概要がまとめられ、その奇跡的な保存状態の良さから世界的に有名になりました。
そして師崎層群において40年ぶりに深海生物化石の大規模発掘調査が行われました。
10月23日(土)、発掘体験プログラムの一環で、SSH自然科学部の化石班を中心とした9名の生徒が、発掘現場で化石発掘を体験し、名古屋大学等の古生物学の研究者から指導やレクチャーを受けました。
本校生徒以外にも県内4校から6名の高校生が参加しており、地質学や古生物学に興味を持つ他校生の参加が化石班の刺激になりました。
発掘実践後、近隣の廃校を利用した化石展示場において、知多半島で発掘された様々な化石の紹介と、知多半島の地層の特徴、いまだ解明できていない謎について説明を受けました。
参加者全員が本物の化石を持ち帰ることができ、貴重な経験を積むことができました。

11月下旬に、再度化石発掘調査に参加します。

―参加した生徒の感想(抜粋)-

今回の化石発掘プロジェクトを経て、自分はどこに化石があるのか、師崎層群にはどんな化石があるのかを再認識できて今後の発掘に繋げられるようにしようと強く思いました。さらに化石をお譲り頂いて何が化石なのかを確認することができ、自分も判定できるようにしていきたいです。

今まで、化石が入っているであろうを当てずっぽうに割ろうとしていたことがあったが、黒くなったところが炭であり、その周辺は脆いということを知って、これからは効率的に活動できると思った。

今回この化石発掘プロジェクトに参加し、自分にとって様々な学びや考えができたと思います。
最初に行った化石の発掘では普段の自分達の発掘との違いを知りました。やはり一番大きい学びは場所が違えば出てくる化石の種類や量に大きく違いがあるということを自分の目で見てあらためて知ることができた事です。地学の勉強を通したりして知っていた事ですが実際に現場で違いを知ると面白く、また普段自分達が見つけられないような魚やクモヒトデなどの化石を専門家の方々や機械を使って掘り出し見せてもらったことも新鮮な経験となり、化石に対してさらなる興味が出ました。
化石の展示室においては、愛知県という県と古生物学との関係性などの様々なパネルを見せてもらったことで師崎層群の面白さをより深く知る事ができました。また師崎層群でミズノテングスマキグチマイという新種の生物の化石が発掘された事や大西洋でしか見つからない生物の発見や鯵が固まって化石になっているなどまだまだ未解決の問題が多くあるというお話を聞かせてもらい、一つの場所にもこれだけの素晴らしさや謎があるのかと感動し師崎層群、ひいては南知多の魅力をより深く知ることができました。

[su_custom_gallery source=”media: 15371,15372,15373,15374,15375,15376,15377,15370″ limit=”36″ width=”300″ height=”150″ title=”always”]

「化学グランドコンテスト」で「金賞」「パナソニック賞」を受賞しました!

大阪市立大学・横浜市立大学・読売新聞が主催する「第17回高校化学グランドコンテスト」に本校SSH自然科学部の生徒が「身近な素材で99%コストカット!? 色素増感太陽電池」のテーマで出場しました。そして全国から応募のあった72校の中から、一次審査を通過して最終選考会で口頭発表する10校に選ばれました。

10月24日(日)にオンラインで行われた最終選考会では、研究内容をスライドにまとめ、英語で口頭発表を行いました。
事前のリハーサルでは起きなかった機器トラブルにも柔軟に対応し、研究成果をしっかり報告することができました。

国内10校、海外招聘3校の発表を終えた後に成績発表が行われ、
半田高校は、「金賞」および協賛社賞である「パナソニック賞」を受賞することができました!

当該研究は4年前に始まり、その後に引き継がれながら多くの生徒の努力や、教員のサポートによって成熟されてきたものです。先輩の築いた成果を大切にしながら、より独創的に発展させていく大切さを実感することができました。

半田高校SSH自然科学部では、他にも様々なテーマで研究を行っており、これからも魅力的で継続性のある研究を続けていきます。
今後も応援をよろしくお願いします!

高校化学グランドコンテストのサイトは以下を参照してください。(外部サイト)

http://ww〇.gracon.jp/gc/gracon2020/2021/10/24/results/
〇⇒w を入れて下さい。

[su_custom_gallery source=”media: 15366,15365,15363,15364″ limit=”36″ width=”400″ height=”200″ title=”always”]

後日賞状と盾が届きました。

[su_custom_gallery source=”media: 16008,16023″ limit=”36″ width=”300″ height=”200″ title=”always”]

水産学会高校生ポスター発表にて奨励賞を受賞しました(SSH自然科学部)

令和3年9月13日~15日にオンラインで実施された「令和3年度日本水産学会秋季大会 高校生ポスター発表」にて、本校SSH自然科学部員が発表した研究「Cassiopea ornataにおけるカシオソーム分泌条件」が奨励賞を受賞しました。

今年のポスター発表は、研究内容を10分程度の音声付スライドにまとめて動画を作製し、大会ホームページにアップロードする形式で行われました。以下は発表した研究内容の要旨です。

サカサクラゲ属の一種、C. xamachanaは、カシオソームという多細胞構造を持っている。カシオソームはC. xamachanaが水流などの刺激を与えられると粘液とともに分泌される。本研究ではサカサクラゲ属の別種C.ornataでもカシオソームが確認できるのではないかと考え、自然界で考えられる様々な刺激をC.ornataに与えて観察を行った。

[su_custom_gallery source=”media: 14945″ limit=”2″ width=”300″ height=”500″ title=”always”][su_custom_gallery source=”media: 14942″ limit=”2″ width=”300″ height=”300″ title=”always”]

令和3年度 SSH生徒研究発表会に参加しました!

令和3年8月5日に,神戸国際展示場にて,「身近な素材で99%コストカット!? 色素増感太陽電池」というテーマで発表しました。残念ながら賞を取ることはできませんでしたが,全国のSSH校が集まる中で発表でき,とても良い経験ができました。また,他校の研究の発表も聞け,良い刺激を受けました。

サマーサイエンスセミナーを実施しました。

8/6(金)午後、サマーサイエンスセミナーを実施しました。

サマーサイエンスセミナーでは、知多地区の中学生(延べ38中学校38名参加)を対象に、本校のSSH自然科学部の生徒による理科実験のレクチャーを行いました。

物理班と化学班に分かれ、物理班では熱を動力として作動する「スターリングエンジン」の作成、化学班では試薬の濃度を調整することで、反応が起きる時間を操ることができる「時計反応」の実験をしました。

どちらの班も準備から当日の進行まで、 全て生徒主体で実施することができました。参加した中学生と、レクチャーする生徒が、どちらも楽しそうに実験をする姿を見ることができ、非常に有意義なセミナーとなりました。

「電気学会 高校生みらい創造コンテスト」で最優秀賞を受賞

令和2年度 電気学会「高校生みらい創造コンテスト」(主催:電気学会 電力・エネルギー部門、共催:パワーアカデミー)に、本校のSSH自然科学部の生徒が投稿した論文「身近なもので簡単に発電 ~色素増感太陽電池~」が、全国で最高位となる「最優秀賞」を受賞しました。

本校生徒の研究によって開発した太陽電池は、一般的な太陽電池と比べて約99%のコストカットを実現しました。従来の色素増感太陽電池では、導電性ガラスに酸化チタン膜を焼き付ける工程が必要でしたが、導電性ガラスの代わりに液晶保護フィルムとアルミニウム板を使用した結果、従来の色素増感太陽電池に比べて短時間で安価に作製することが可能となり、電池としての機能も十分に発揮することが明らかになりました。今後も実用化に向けて、さらなる色素増感太陽電池の性能の向上を探究していく計画です。

科学の甲子園 愛知県大会に出場しました

11月8日(日)

愛知県教育委員会が主催する、科学の甲子園愛知県大会に本校生6名1グループ(2学年5名、1学年1名)が出場しました。
20校を超える参加校と共に、6分野(物理、化学、生物、地学、数学、情報)の問題について、6名が協力して解答する筆記試験と、化学の実験を通した実技試験に挑戦しました。

残念ながら3月に行われる科学の甲子園全国大会への出場は果たせませんでしたが、チームで協働して課題に取り組む、非常に良い経験となりました。

[su_custom_gallery source=”media: 12968,12966″ limit=”21″ width=”200″ height=”150″ title=”always”]

行事は新型コロナウイルス感染拡大防止の対策を取った上で実施されました。